【週刊朝日 2023年3月10日増大号】
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「生誕140年 小説の神様はグルメだった 志賀直哉 食の行路」
にて、当店の代表銘菓『綾たちばな』をご紹介いただきました。
志賀直哉と当店とのエピソード
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大正2年(1913年)8月城崎温泉を訪れた時の思い出・・・
“朝食のこと”
城崎に泊まった時、私は朝食に困った。
と言うのは当時宿屋は前夜の冷飯に漬物程度の朝食を入湯・湯治客に出し、価格が一円だった。
当時の城崎は療養等の湯治客が殆どで私もその仲間とされたからだ。
私はいつも朝食はパンとバターですませるのだから城崎に来て困ってしまった。
早速近くの「みなとや」という菓子屋にパンとバターを取り寄せるようたのんでもらい、神戸から取り寄せてもらったことをよくおぼえている。
〈志賀直哉本人談 昭和44年(1969年)〉